コロナの感染経路は①飛沫、②接触、③エアロゾルの三つです。この質問は①、②についての質問です。

1. 飛沫については、お客様または従業員がくしゃみ等によって飛沫を起こす範囲を想定します。
2. 接触については、人の動線を考えて手で触れる場所を特定します。

この原則に従って、いただいた平面図に最低限消毒薬を置くべき位置を示しました。

現時点、コロナウイルスの感染防御にうがいが有効であるとの明確なエビデンスはありませんので、医学的にうがいを推奨する根拠はありません。
しかし、口腔内などに入ったウイルスを物理的に排出する効果はあるはずなので状況によっては有効である可能性があると思います。

• 消毒薬の効果を担保するには〈濃度〉〈接触時間〉が重要です。
• 換気が行われている条件では消毒薬を噴霧、くん蒸しても、濃度も接触時間も保障されないため無効です。
• 密閉した空間で消毒薬を吸入すると有害です。
• 消毒薬は〈濃度〉〈接触時間〉を担保した上で［清拭（拭くこと）］［浸漬(漬けること)］を原則として使用しましょう。

• サーキュレーターや扇風機には換気をする機能はありませんし、空気をきれいにする機能もありません。
• 密室で使用すると菌やウイルスを部屋中に拡散させてしまい、逆に感染の危険性を増やしてしまいます。
• サーキュレーターは直線的な風の流れをつくるため、窓を開け窓の外に向けて使用することで換気を促進します。また室内の菌やウイルスを室外に出すような使用ができます。

• つけっぱなしの手袋の中では菌はどんどん増殖し、手袋を脱ぎたての手は思っている以上に汚いです。
• 手袋より手指衛生をしましょう。
• 手に微生物が付着したら、手洗いや手指消毒でその都度キレイにし、手荒れがひどい人は手袋の上から手指消毒しましょう。（通常はお勧めしませんが、何もしないよりはマシです）
• 手袋は目に見えて汚染しているものを扱うときにつけ、使用後はすぐに脱ぎ、手洗いや手指消毒をしましょう。

石けんと流水を用いた手洗い時は手首まで洗いましょう。
（アルコールによる手指消毒の場合は手首までの消毒は必須ではありませんがしても構いません。）
ただし、手首を最後にすると肝心の指や手のひらが再汚染する可能性があるため、最後は必ず指と手のひらで終わるようにしましょう。

• 消毒前にまず［洗浄］によって汚れを落としましょう。
• 消毒薬には以下の事項を明記しましょう。
  〈消毒薬の種類〉〈消毒薬の濃度〉〈いつ作成したものか〉

• 電話やパソコンは共用することによって菌やウイルスで汚染しやすいため、使用後に物品を消毒し、使用者は手洗いや手指消毒を行いましょう。
• 操作中の手指は汚れているので顔を触らないようにしましょう。

• 絶対に横を向かない保障はありません。
• 接触による感染のリスクが増加します。
• マスクの横から漏れる飛沫による感染のリスクが増加します。
• なにより［３密］のうち、［密集］の状態になり、その室内の菌やウイルスの量が増加します。
  従って、ある程度の距離を確保することをお勧めします。

〈アルコール（エタノール）〉

• 人体と環境の両方に使用できる
• 速く乾く

〈次亜塩素酸ナトリウム〉

• 環境専用
• 人には使用できない（使用時には必ず手袋をする）
• 金属を腐食させる
• 日光で分解するため保管に注意
• 濃度管理が重要

斜めにしても、人と人の距離が最低１ｍ以上離れていなければ意味がありません。