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更新日:2020年8月26日
國安 弘基(教授)
病理学はウィルヒョウにより細胞病理学として創生された時から、最先端の研究技法を援用して疾患の病因?病態機序を解明し、診断?治療の改善に応用すると言う、基礎と臨床の鎹としての役割を果たして来た。医学?医療におけるこの立ち位置は時代の変遷によっても変わることはなく、むしろ高齢者社会を迎え、病理への要請は一層増大?高度化している。分子腫瘍病理学教室においては、高齢者社会における疾患の中核とも言い得る悪性腫瘍と代謝性疾患とその相関を中心に、発生機序を解明し、疾患の発生?進展の予防、ハイリスク?高悪性度の新規マーカーの同定、さらに、分子治療の新規標的の抽出を目標とした基礎研究を施行し、臨床病理組織学的な妥当性評価を行い、高い適正度で臨床応用に結び付けることを目標としている。